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日本で初めて気象レーダの開発に成功したのは日本無線である。国内のみに留まらず、グローバル展開している日本無線の気象レーダの設計チームに田井は所属している。
「大学院で気象学を研究していたこともあり、気象レーダの設計開発業務に携わっています。研究室にも日本無線製のレーダがあったので、なじみがありました」
気象の分野における日本無線の貢献度は非常に高い。
近年の局地的豪雨(ゲリラ豪雨)は各地で甚大な被害をもたらしているが、それに伴って気象レーダへの注目度、期待度が高まっている。
レーダには正確さだけでなく、即時性も要求されており、国土交通省では、従来の広域レーダに加えて、より詳細に観測が可能で、ネットワークを利用して情報を即時に配信できるレーダ雨量観測ネットワークシステムを構築している。気象レーダそのものもさらに高性能化され、システムはさらに進化を続けている。
気象庁でも気象レーダの観測データを活用して、全国的な降水だけでなく、雷や竜巻、都市豪雨といった局地的で、精度が要求される注意情報を配信しており、我々に馴染みのある台風の進路予測や天気予報においても活用されている。今や気象レーダは防災活動の情報源としてなくてはならない存在だが、この8割が日本無線の製品だ。
日本無線の気象レーダは、その汎用性、性能の高さから、国内はもとより、海外の台風被害に悩む地域のお客様からのご要望も増えており、グローバルな評価を受けている。
大学院時代の田井は、気象学の研究を行ってきた。日本海に現れる寒気団に発生する構造を分析するものだ。電気や電子、情報通信にはあまり縁がなかったというが、身につけてきた気象学の知識を活かしたい思いと、先輩が日本無線に在籍していたことから入社を志望。
「上司からの期待もあり、プログラムの作成をはじめとした開発業務に携わっています」という。前述した気象レーダのソフトウェア設計開発のうち、「モニター上でどのように表現すれば、気象状況を見やすく、理解しやすくなるか、デザイン的な面から考える仕事」が田井の主要業務である。一目で伝えなくてはならない難しさがある反面、かつて気象学を学んでいた頃に、気象データを利用した経験から、使用するお客様の視点でアイデアが出てくる面白さも同時に感じているという。
特注品システムである気象レーダの特徴として、設計開発者が製品の最終調整のため現場に出向くことがある。「調整時には、気象レーダの機器が正常に動作・稼働するか、データ品質が現場に合わせて最適となっているか、といった調整・確認作業を行います」と田井。
「この仕事をする上で欠かせないのは、些細な異常や問題を見逃さない注意力や観察力。見落としが機器のトラブルの原因となり、自然災害の拡大につながる可能性もあるため、人の命や財産を預かっているのだという意識を常に忘れないようにしています」と続ける。確認作業を怠らず、念には念を入れる。それが安全・安心を生み出す1つの要因である。
さらに、設計といえども机上だけでなく、現場作業を業務に含むことで、自分が設計したものが製品としてどのように現場で利用されているかを認識できること、さらにお客様と直接会話できることにより、何が求められ、何を望まれているかをキャッチできるようになるのだ
「現在は、空港に設置される気象ドップラーレーダのアンテナ特性検証装置を任されています。これまではアンテナ特性は工場でしか確認できない作業でした。そこで、この装置を現場で使うことにより、実際にレーダを設置した環境でアンテナ特性を測定することができるようになり、定期点検でアンテナの劣化がないかをより確実に確認できることから、お客様に安心してレーダを運用していただけるよう品質維持ができます。日々、測定器や数式と向き合い頭を悩ませていますが、いつまでも安全・安心を提供している実感があります。」全国の主要な空港ではすでに田井の手がけた製品の導入が始まっているそうだ。
今後の目標は、お客様に、そして社会に求められる製品を生み出すための技術力をつけることだという田井。「そのためには、私自身が中心となって気象レーダの開発に携わっていきたいと思っています」
まだまだ勉強の最中だと笑うが、その目標イメージは田井の「未来レーダ」に確実に描かれている。
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